体外受精を始めようとしているあなたへ
このホームページを読んでいる方の中にも、今から採卵をしようとしている、移植する直前である、何度も移植しているけどもなかなかうまくいかない…。
という方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
体外受精はタイミング法や人工授精と比較しても飛躍的に妊娠率は上がりますが、それでも40歳での体外受精での妊娠率は10%程度と言われています。
病院によっても体外受精の方法は様々ですし、体のコンディションによっても結果は大きく変わっていきます。
体外受精を前にどのような準備ができるのか、ご案内をしていきたいと思います。
体外受精の流れ
卵巣刺激(採卵周期)
卵巣刺激(採卵周期)
体外受精の流れの中でまず最初にやらないといけないことは採卵です。
本来の自然妊娠での場合、生理がきてすぐの段階では卵巣の中に複数個の卵胞があります。
ただ、排卵が近づくにつれて、複数個あった卵はだんだんと消えていき、最終的には1つの卵子しか排卵しない仕組みになっています。
ところが体外受精の場合は、1つしか卵子しかとれないのは非効率的になるため、それを薬や注射を使って複数個の採卵できるように卵巣を刺激していきます。
薬や注射の種類、タイミングなどによって刺激方法は様々です。その方に合った刺激法があるため、その刺激法を見極めることが重要になってきます。
受精
無事に採卵できた卵子は精子と受精させ、受精卵となります。
受精させる方法は2パターンあり、
①シャーレ上で採卵した卵子に精子をふりかける通常の体外受精。
②顕微鏡を使い、卵子に直接針を刺して、精子を送り込む方法である「顕微授精」があります。
精液の状態などによって上記のうちのどちらかの方法が選択され、受精となります。
培養
さらにこの受精卵を細胞分裂をすすめていき、より妊娠しやすい胚になるように培養させる必要があります。
培養をスタートさせてから2~3日目の胚のことを初期胚(前核期胚)、5日目の胚のことを胚盤胞といいます。
初期胚で培養を止めるのか、もしくは胚盤胞まで培養をすすめるのかは採卵した卵の数や年齢、過去の不妊治療での成績、病院でのドクターの考え方などによって、変わっていきます。
培養した胚は基本的には凍結します。
移植
移植周期に入ると、生理がきて2~3日後のあたりからテープや薬を使って、子宮内膜を厚くしていきます。
子宮内膜がおおよそ7ミリから10ミリ程度になりましたら、移植する日程を決めます。
移植当日に融解した胚を子宮にもどし、移植は完了です。
移植後は黄体ホルモンが出ませんので、膣錠や飲み薬を補充して、判定日を待ちます。
判定日は移植後から10日から14日後となり、尿検査もしくは血液検査にて判定します。
体外受精の前にできること。
体外受精において重要になってきますのが、「採卵」と「移植」です。
この時に整体でどのようなことができるのかを説明していきます。
採卵
骨盤内の血流を良くすること。
骨盤内の血流が良くなることで、卵巣にも脳からのホルモンも届きやすくなり、卵巣内での環境に影響してきます。
内臓疲労を改善し、栄養を卵にまわすこと。
卵が育つためには、タンパク質をはじめとした栄養が不可欠です。
その栄養を回すためには、内臓がしっかりと機能し、栄養吸収をしていく必要があります。
現代人は腸などが疲労していることが多いため、内臓の改善にも努めてまいります。
移植
子宮での血流状態を良くしていくこと。
子宮の冷えや血流状態が悪いことで、子宮内膜のコンディションを維持しにくくなり、しいては移植後の着床維持に影響してきます。
子宮での血流状態を維持するための施術をおこなってまいります。
自律神経を整えること。
着床や妊娠はストレスや自律神経の影響を受けるとされています。
ストレスで自律神経が乱れたしまい、血管が収縮しやすくなります。そうなると、子宮につながる動脈にも血流低下が起きやすくなるため、そうならないように自律神経の調整もおこないます。
頭の施術をおこないながら、自律神経の安定につとめます。